2007年03月20日

鉄鍋のジャン!R 頂上作戦 1巻

 本日はこちらのコミックをご紹介。

鉄鍋のジャン!R 頂上作戦 (1)
鉄鍋のジャン!R 頂上作戦 (1)西条 真二 おやま けいこ

秋田書店 2007-03-08
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「鉄鍋のジャン!R 頂上作戦」1巻

「カカカカカカーーーーーッ!!」
 邪悪な高笑いと共に、あの男が帰って来た!
 料理漫画界に衝撃を与えた、あの伝説の怪作が復活!!

 それでは、まずは本のデータから。

・収録作品
 初出/週刊少年チャンピオン2006年50号〜2007年7号

 第一醤/地獄からの帰還
 第二醤/やさしい悪魔
 第三醤/傷だらけの堕天使
 第四醤/罠――それぞれ!
 第五醤/ヒルズ・エッグでエッグ・バトル!!
 第六醤/覇王の始動
 第七醤/バレバレじゃん!
 第八醤/第三の敵

・巻末付録
 おやまけいこの怒り。R
 汁なし坦々面を作ろう!
 (芝麻醤(チーマージャン)あり/なし)
 乾拌麺(カンバンメン)
 (手延べ一根麺(いっこんめん)の和え麺)
 西条真二のぼやき。R

 料理は勝負!!
 あの伝説の最凶料理人・秋山醤
(ジャン)
 衝撃の復活!!
 日本中華料理界頂上決戦の
 舞台に今、忌まわしく出現…!!


 というわけで、あのスマッシュヒット作「鉄鍋のジャン」(以下ジャン)の続編です。
 前作のラストで、三年間に及ぶ中国での修行からジャンとキリコが帰って来た、その半年後から物語は始まります。
 ちなみに、単行本で描き下ろされたあの「もう一つのラスト」は、流石にスルーされていますね。少なくとも現時点では。

 思えば、前作は料理漫画としてあまりにも衝撃的でした。
 本来料理漫画といえば、「心をこめた料理こそが、食べた者を感動させる」というのがセオリー。
 だからこそ主人公の努力が敵の卑劣な罠に打ち勝ったり、悪人すら改心させたり、社会問題まで解決に導いたりしてきたわけです。

 しかしジャンは違いました。
 「料理は勝負だ!」の言葉通り、美味いものを作って相手に勝つためなら、一切の手段を選びません。
 ざっと思い出すだけでも、
・マジックマッシュルームのスープで審査員を虜にする。
・美味いチャーハンを作るため、他者のガス管をつぶして火力を独り占めにすると同時に、その火柱でスプリンクラーを作動させ他者を妨害。
・ダチョウ肉にコクを出すため、こっそり食用バエに蛆虫を産み付けさせてサシを入れる。
 ……などなど、その極悪ぶりは枚挙に暇がありません。
 従来の料理漫画なら絶対に悪役にされ、主人公の努力と誠意の前に敗北するはずのキャラクターです。

 では、普通の悪役料理人とジャンとは、一体どこが違うのか。
 それはひとえに、「秋山の魔法」と呼ばれる、ジャンの絶対たる料理知識と技術に他なりません。
 日本では目にすることも難しい激レアな食材を惜しげもなく使い、かつ的確に使いこなしたジャンの料理は、たとえ心の中でジャン憎しと思っていても、その舌を蕩かさずにはおかないのです。

 中華料理の歴史と膨大な漢方の知識に裏付けられた数々の料理は、もはや一般的な読者には味を想像することすら出来ません。
 ですが、ジャンの強烈なキャラクターとあいまって、それらの料理は異様な説得力と迫力、存在感を放ちます。
 ジャンが邪悪な高笑いと共に、その「秋山の魔法」で並み居る強敵をなぎ倒していく様は、絶大な痛快さをもって従来の料理漫画へのアンチテーゼとなり、禍々しくも魅惑的な光を放ったのです。

 その「秋山の魔法」は、ジャンRでももちろん健在!
 インドのレア食材「カード・チリ(ヨーグルトで乳酸発酵させた唐辛子)」と、インド伝承医学「アーユル・ヴェータ」に基づいて作られた「興奮起爆セサミオイル」。これを用いて作られたのが、

「超力招来坦々麺」!!
(チャオリーザァオライダヌダヌミェヌ)

 ジャン曰く「死んだ人間だって走り出す」ほどの強壮効果により、口にした者はみな全身に血管を浮き出させ、鼻血や涙、唾液といった津液(しんえき:人体に必要な全ての水分、体液など)をとめどなく湧き出させ、無限のエネルギーを溢れ出させるのです!
 そりゃもう、サナギマンを通り越してイナズマンになりそうな勢い。
 っていうか、「びきちーん」なんて擬音が普通に出て来る料理漫画を、私は他に知りません!

 ちなみにこのシーンでのモブキャラの台詞、
「秋山にもほどがあるぜ!」
 というのが、地味にこの作品をワンフレーズで体現した名台詞。
 ゲーム好きの方なら、「芝村的」なあのゲームを思い出すかも知れません。

 そして、ジャンの敵となる料理人や審査員達も、みな曲者揃い!
 メインキャラだけでなく、前作のライバル達も次々登場してくるのは、ファンにとっても嬉しい限り。
 もっとも、逆に言えば前作を読んでない方は置いてきぼりにされてしまいますので、未読の方は合わせて読むことをお勧めします。

 また、キャラクター重視で漫画を読む方から見ると、「女性キャラの99%が爆乳」というのも、一つの見所かも。
 しかもご丁寧に「プルルン」「バイィン」などの擬音がいちいちついて回るあたりは、もはやギャグの領域に達してます。
 もっとも、西条氏の攻撃的な画風は「萌え」より「燃え」に近いので、女性キャラに「癒し系の萌え」を求める方には合わないかも知れません。

 人気のある女性キャラとなると、前作からのヒロイン(だよな、一応)の「五番町キリコ」やライバルの「セレーヌ・楊(ヤン)」、そしてRから登場のコスプレ料理人「大谷水月」あたりになると思います。(当然三人とも爆乳)
 その三人も当然好きですが、私が今気になっているキャラは、今回の黒幕「バートリー・フーズ」の「エリザ」お嬢様。
 キャラ造型的には典型的な高飛車お嬢様キャラで、しかもこの作品では貴重な貧乳。(っていうかロリキャラだしね。むしろ年齢から考えればある方か?)
 で、私が注目しているのはエリザお嬢様の食いっぷり
 様々なケーキ類をホール単位でテーブルに積み上げ、それを切らずにそのままかぶりつく様に、妙な萌えを感じるのは私だけでしょうか?
 「よく食べる美少女って、なんか好きなんですよね。他の作品だと、「学園天国パラドキシア」の「大槻凛」とか。
 もっとも、実際につきあったら大変ですけどね。

 まあ私の性癖はともかく、一度読み始めると「秋山の魔法」にハマって病み付きになるこの作品。
 前作と合わせて、一度は読んでおきたい作品です。

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posted by ジョン=ガラ at 01:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミック edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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